先日、京都のお客様から依頼があり、トルチャンチのテーブルセッティングに行った時のこ
とです。
主人公のオリニのハルモニが側に来られて、こうおっしゃいました。
「このお皿は真鍮?真鍮は直ぐに曇るでしょ?」
「はい直ぐに曇りますね、だからしょっちゅう磨きますよ」
「こんなに奇麗に光らせるには、お手入れ大変でしょ、頑張ってるわね」
とても嬉しい一言でした。
真鍮を磨く作業は決して目立つ仕事ではありません。
でも、何故真鍮の器を使うのか、その意味を考えればとても重要な作業の一つです。
主人公のオリニにとって、トルチャンチは一生に一度のお祝いです。
手を抜くことなくお手入れと準備、一生懸命お手伝いしたいと改めて決心した出来事でした。
